すちーぶ君の投資術、その覚書

・プロスペクト理論について

先週比で資産減少も、思ったより大分マシだった。
先週は前半大いに資産が増加し、金曜日にごそっと減ったのでマイナスのインパクトが大きかったのだろう。

例えば初期資金200万円で、+100万円の含み益が発生したあとに-50万円の目減りがあったと仮定する。
このとき経験の浅い投資家が「やった50万円増えた」という感覚を得るのは難しい。
まず初めに考えるのは「私の資産が50万円も減ってしまった!」という痛みである。

初期資金から+100万円の含み益が発生した時点で、「私の資産」は脳内の無意識領域において300万円に再設定されている。
300万円の資産が50万円も減ってしまったのだから、感覚としては大ダメージである。

この分野は社会心理学のプロスペクト理論が明瞭な解説を行っているので、投資家は一読を心がけたい。
特にマイケル・ルイスの著書は他の書籍も含めて良書である。
エイモス・トヴェルスキーとダニエル・カーネマンの友情と別れの・・・・・と、話がそれている。

つまるところ、投資家とは本能的無意識的な自己反応を自覚・抑制しながら合理の信徒として理性の教義を身に纏わなければならない。
誠に難儀な生き物なのである。

すちーぶ君

1981年生まれの一般人。
2013.02.28 株の世界へ参入。
ひとつ、無理をせず、投資を心の支えにできること。
ひとつ、競争相手を作らないこと。
ひとつ、時間を味方に付けること。
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